なるほど告知欄じゃねーの

メモスレ

200名無しさん@1ちゃんぬる2021/08/20(金) 12:20:41
シップワームは、海洋環境下で木質植物(リグノセルロース系バイオマス)を食する、
生態学的にも経済学的にも重要な軟体動物です。
消化は特殊な盲腸で行われるが、盲腸はほとんど無菌状態であり、
腸内細菌も存在しないことが報告されている。
木材分解酵素は、内因性に生産されるものと、鰓の内共生細菌によって生産されるものがあり、
後者の細胞外酵素は腸に運ばれる。
これまでの研究では、これらの動物が木質植物のセルロース成分をどのように処理するかに主眼が置かれており、
リグニン(木材のホロセルロース成分へのアクセスを阻害する強靭な芳香族ポリマー)の分解は無視されてきた。
リグニンの酵素的または非酵素的な修飾と解重合は、
セルロース分解の前駆体として他の木材分解生物系で必要とされることが示されている。
本研究では、Joint Genome Institute Integrated Microbial Genomes and Microbiomes Expert Reviewで得られた
5つの船虫鰓細菌共生体のゲノムを調べ、
リグニン修飾酵素(リグニナーゼ)の産生について検討した。
また、Joint Genome InstituteのFunction Profileツールとblastp解析を用いて、
リグニナーゼと思われるタンパク質をゲノム上で検索しました。
見つかったタンパク質はSWISS-MODELを用いてモデル化しました。
各細菌ゲノムには少なくとも4つのリグニナーゼが予測されていたが、
同一性の割合やタンパク質モデルの質が低く、信頼性に欠けるものであった。
先行研究では、リグニンを化学的・分子的に修飾する内因性の能力が限られていることが明らかになっている。
同様に、我々の結果は、船虫の腸内細菌の鰓共生酵素が、
船虫の腸内でリグノセルロースを消化する際のリグニン修飾に関与する可能性が低いことを示している。
このことは、これらの重要な生物がリグノセルロースをどのように消化・処理しているかについての理解が不完全であることを示唆しており、
リグニンの修飾についての非酵素的なメカニズムやその他の未知のメカニズムについての更なる研究が必要である。

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