メモスレ
- 206:名無しさん@1ちゃんぬる2021/08/20(金) 12:31:24
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本研究では、3DプリントしたBaculites compressusのモデルを用いて、
この形態の動きを実験した。
このモデルは、仮想モデルから推測される静水圧特性を模倣するように重み付けされている。
さらに,モデルの浮力を操作して,
4つの独立したシナリオ(ノーチラス号のような巡航時の推進力,
セピア号のマントルキャビティでスケールアップした同様の推進力,
ノーチラス号のようなピーク時の持続的な推進力,
受動的でわずかに負の浮力)で模擬的な推進力を与えた。
各モデルは,2台の水中カメラを用いて,約2メートルの高さから上昇/下降する様子を水中でモニターし,
3Dモーショントラッキングによって運動特性を計算した。
その結果,オルソコーンは,非常に小さい推力で高い運動量と速度を得ることができることがわかった。
オウム貝のような最大推力で、モデルは静止した初期状態から1秒以内に1.2m/s(2.1体長/秒)の速度に達する。
頭足類が直交コンクを持つことで、様々な生活習慣を想定していたと思われるが、
今回の実験では、一次的な制約が明らかになった。
垂直方向に移動することで流体抵抗が小さくなることから、
垂直方向の移動にかかる代謝コストは非常に小さいと考えられる。
頭足類は日常的には低エネルギーの生活を送っていたと思われるが、
より大きく、より速い捕食者から逃れるために、素早く上向きに身をかわすという戦い方をしていたかもしれない。
今回の実験は、オルソコーンが、高度な流線型、垂直方向の安定性、上方への運動性と引き換えに、
水平方向の移動性と操縦性を犠牲にしていることを示唆している。
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